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2020年8月 3日 (月)

アラン・パーカーの作品

 新聞の訃報や記事を散見すると、『エヴィータ』『ミッドナイト・エクスプレス』『アンジェラの灰』は出てくるが、『ミシシッピー・バーニング』の扱いが思いのほか小さい。氏が生まれて初めて書いた脚本の『小さな恋のメロディー』は、地元の英国、米国ではあまり話題にならず、日本でヒットした、という話は記事の一つで初めて知った。しかし、アカショウビンが強く推したいアラン・パーカー作品は『ミシシッピー・バーニング』である。

 この作品は米国の黒人差別、1960年代の公民権運動を描いて監督の力量が示されている秀作だ。ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォーら出演者たちも、熱演というより当時の時代を現実に生きているように思えるのは、ひとえに監督の演出、俳優たちの意気込みによるものと言える。

 アカショウビンは、この作品とラウル・ペック監督の『私はあなたのニグロではない』、スパイク・リー監督の『マルコムX』を観て米国の宿痾とも言える人種差別、黒人差別を考える。それは、米国だけの宿痾にとどまらない。日本にも世界にも遍在する差別という宿痾だ。

 それはまた、アカショウビンにとってマイルス・デイヴィスの音、生き方、ニーナ・シモンの声、ピアノの音を辿ることでもある。マイルスもニーナも生涯かけて差別と闘った闘士だ。今朝はマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』を聴き一日を始める。マイルス、ニーナを聴きながら、アラン・パーカーの他作品も観ていくことになるだろう。

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