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2020年4月14日 (火)

病室レポート

 隣のベッドのKさんは、さきほど手術を終えベッドに戻ってきた。入れ替わるように向かいのUさんが手術室へ。しばらくだったが普段は静かな病室が騒々しくなった。Kさんは麻酔から完全には覚めていない様子。看護師から声をかけられても返事がない。痛みもあるだろう。排尿は〝バルーン〟という管を一物に入れられる。不快なのだ、これが。Kさんは入院してから二度目の手術。どうも肝臓ガンのカテーテル施術らしい。一度目にガンが取り切れず二度目の手術となった。その愚痴を看護師にこぼしていた。入院してきたときに何の挨拶もなかったからアカショウビンも話しかけることはない。挨拶してこられたのはUさんだけ。病室の患者同士というのはそんなものだ。

 来週の月曜はこちらの番だ。稀なケースで食道の一部、残胃の全摘になる。難しい手術と主治医も正直に話した。それを医師の誠意とアカショウビンは判断し、お任せすることに同意した。さらに運は天に任す。

 昨日の悪天候から一転してきょうは快晴だ。五階の病室から見える外の景色は風が強いようで大樹の枝葉がざわざわと揺れている。樹木は己の生をふみこたえ我が身を支えているのだ。陽の光は燦々と葉に注ぐ。

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