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2020年4月13日 (月)

病床独語

 手術日は20日に決まった。それまで、点滴や、あれこれ準備の検査が続く。レントゲンも何度も。食道の詰まりを改善するためのチューブも鼻から入れたまま。手術日まで外せないという。難儀なことである。手術は難しい手術であることを主治医から説明された。五年前の手術で残した胃も今回は全摘という。通常の手術よりリスクも数倍高いとおっしゃる。覚悟しとけよ、ということだ。

 楽しみは持ちこんだ本を読むのとCDを聴くこと、それに毎日の新聞。しかし、何と、きょうは新聞休刊日。それなら、一読した本を再読、三読する。

きのうは、高校以来の友人N君が来てくれた。五年前も実にマメに見舞いに来てくれた。あの頃は週刊将棋が廃刊になる前後だった。アカショウビンの楽しみはそれと週刊囲碁で棋界と碁界の近況を読むことだった。それが週刊将棋の廃刊で今は週刊囲碁だけになってしまった。もっとも、最近はネットで棋戦は確認するようにもなったけれども。それはそれで、リアルタイムで実に面白い。

 それはともかく、N君には東京新聞の夕刊をまとめて持って来て頂いているのだ。夕刊には木村一基棋王の連載記事が掲載されている。先週の金曜日が最終回だった。担当記者の聞き書きの記事だが真摯で律義な記事だ。王位の周辺の友人、知人、ご家族、ファンの姿が活写されている。思わずホロリとさせられる箇所がいくつもあった。勝負師の人生は、それこそ山あり谷あり。しかも勝負の世界は過酷なのだ。それが遅咲きのタイトル獲得の苦労人だけにエピソードは多岐にわたり面白い。一年間預かったタイトルはこれから防衛戦もひかえる。タイトルは防衛して真価が問われる。

 外は雨だ。五階の病棟から見下ろせる庭の桜の樹も葉桜だ。四人部屋の病室は二人だったのが今朝また満室に。うるさい看護師の早口の声がうっとおしい。看護師も様々。もちろん、患者も同様である。アカショウビンはおとなしい患者だが、ときにうるさい患者、その家族もいる。

 さぁ、読書にかかろう。

 

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