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2020年2月26日 (水)

マスク嫌い

 先日の夜勤現場で、アカショウビンの声が出ないのを風邪と即断した隊長さんは、アカショウビンにマスクをしろと近寄るのを避け言いつのる。あまりの口説さに頭にきて取り合わなかったら少し言い過ぎたと反省したのか、それともマスクをしたのに安心したのか、それはどうも後者であるのだが、その夜は何事もなく仕事を終えた。

 アカショウビンはマスクが嫌いなのである。幼児や高齢者ならともかく風邪くらいでマスクはしない。それに顔を隠し、眼だけで他人を探っているようなのがいけない。自分だけ特別なように思い上がっているようではないか。

 それはともかく。この件で分かる事は、彼の態度はごく普通のもので職責も口にしていたが、他にうつしたり迷惑をかけるな、という事なのだ。これは彼だけではなく現在の多くの日本人に共通する心性と言ってよろしかろう。多くの親たちが我が子にそれを口説いほどに強要してきたのだろう。社会生活で何よりそれが優先されるようにしてきたのが現在のあちらこちらに見る、人々を拘束するタブーになっている。しかし、それはタブーどする前に道徳的判断として過剰に強要、強調される行為とはアカショウビンは思わない。人は此の世で、世間とも娑婆とも呼ぶ世界で人に迷惑をかけずに生きることなど出来ない。他人の助けを借りることを恥とするのは奇妙な倫理とも言える。人は助け合いながら共に生きるのだ。もちろん、多くの日本人はそれもまた子供の頃から教えられる。

 これは一筋縄ではいかない複雑な要素を併せ持つ問題だ。それは現在の日本人論、政治論、日本文化論にも関わってくる。

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