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2020年2月10日 (月)

放射線から点滴へ

 放射線治療というのは治療を始める前に作ったお面を顔面にあて仰向けになり、治療用ベッドに首と肩を器具でガッチリ固定して行う。放射線の照射は約五分というが、もっと短いような気がする。ともかく顔面を強く押さえられる不快感だけで放射線照射に痛みはない。ただ先に書いたように20回以上続けていると火傷のような状態になり皮膚がカサカサになるのである。もちろん喉のガンも溶けたり焼けたりしている。先ほど24回目の治療が終わった。

 続けて先週からやっている点滴である。きょうで三回目。ビーフリートという用液を静脈から注入する。リクライニングチェアに座り約90分かかる。とにかくアカショウビンの場合、食事が普通にできない。食べたら吐く。医師が処方した栄養剤イノラスだけが生命維持の頼りなのである。よくこんなものだけで生きていられるものだと思うが、そこが医学の進歩なのだろう。麻酔技術にしろ移植手術にしろ確かに医学、医療機器、医療技術は進歩は進歩している。

 点滴のフロアーはほとんどが抗がん剤治療のベッドで占められている。多くは高齢者である。噛み合わない、思わず笑ってしまいそうな遣り取りも聞こえる。世代間、男女間でも、引いては人間間、企業間でもコミュニケーション活動というのは難しいものなのだ。もちろん病に罹れば医師と患者、健康者と病人の間で。

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