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2020年2月 7日 (金)

偉大なキリスト教国

 今朝の東京新聞のコラム氏は米国の民主党支持者女性の支持票返還にまつわるネットの顛末を介して米国を揶揄している。彼女は、38歳のゲイ候補者がゲイであることを知らず彼に一票を投じたのを止めるというわけらしい。高齢白人女性という。「そんなのにホワイトハウスにいてもらいたくない」と表情を硬くしたとも。その記事を読み『私はあなたのニグロではない』(ラウル・ペック監督)のワンシーンを思い起こす。白人女が、「殺人や不倫は神もお赦しくださる。でも人種統合については怒りよ」とのたまった。1957年アーカンソー州の高校で起きた黒人生徒排斥事件に対するコメントだ。それはゲイ候補を認めない白人女性と同じ精神構造という事だ。

コラム氏はその顛末を介して次の如く説く。

 そんな逆境の国におけるゲイ候補台頭の背景を知る一助は、性的少数者の社会運動が黒人や女性の公民権運動と同じだと知ることです。もっとも「日本は単一民族」と語る政治家や「夫婦同性は女の覚悟の問題」と説く有名人がいる状況もまた同じ逆境なのですが。

 同意である。「偉大なキリスト教国」は同性愛嫌悪国であるとは改めて知ることである。映画界ではゲイ作品は多く流通している。『ジュディ』でも同性愛者カップルが物語で印象的な役回りを演じていた。しかしこの国で同性愛嫌悪は根深い歴史をもつようだ。それはキリスト教国という建前の基礎にある聖書の記述によるものだろう。元を質せばインディアンの棲んでいた土地を侵略しアフリカから黒人を奴隷労働力として略奪した欧米諸国に蹂躙された新興国家である。現在は出来の悪いカウボーイが国を振り回している。国の基盤の根拠の是非もこの際真剣に問うたらどうか。

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