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2020年2月 3日 (月)

三遊亭圓朝の作品

 〈圓生百席〉で圓朝作『眞景累ケ淵』の最後を聴いた。数年前に大阪に棲んでいたころ集中的に圓生を聴いて以来だ。圓生は第八集の『聖天山』の録音で噺を打ち切っているが原作には続きがある。他の噺家でそれをやった人がいるのか詳らかにしない。歌丸師はそれをやりたかったのかも知れない。しかし、圓生の噺だけでも物語の人間関係は複雑で錯綜している。それをわかりやすく語る難しさを圓生は避けたのかもしれぬ。アカショウビンは圓朝全集をあたってみようと思う。

 ちなみに圓生の録音は次の通り。

 一、宗悦殺し ニ、深見新五郎 三、豊志賀の死 四、お久殺し 五、お累の婚礼 六、勘蔵の死 七、お累の自害 八、聖天山

 圓朝作品39作中怪談噺は四作。それが傑作揃い。矢野誠一氏は、「群を抜く傑作」(『三遊亭圓朝の明治』2012年 朝日文庫)p118)と評し、『真景累ケ淵』を怪談噺に入れているが、解説を書いている宇野信夫氏は、同作は「単なる因果噺でもなく、怪談噺でもありません。そこには、江戸末期の旗本、町人、遊芸の師匠、遊人、町娘、番頭、手代、あらゆる階層の人々が生々とえがかれております」と記しておられ、百席の中では〈人情噺集成篇〉としてまとめている。

 

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