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2020年2月17日 (月)

点滴治療

 25回の放射線治療が終了したあとは点滴治療である。点滴を治療というのはどうかとも思うが医師は治療という。毎日来いというがそれも困るというと月曜から三日間でよいという。それならと諒解。今点滴中である。最初はぐっすり眠ったがきのうたっぶり寝たので時間が惜しい。メモやら持参した文庫本を読み過ごす。90分間、既に1時間過ぎた。

 このフロアーは抗がん剤投入や輸血をするのが主で点滴は数席しかない。お向かいさんは輸血の老女、後ろは中年男である。看護師さんは中年女性。丁寧過ぎるくらいの対応である。男は軽口をききながら応対する。そのうち二人とも静かになったのは幸い。こちらも午後の行動を思案する。

 先ずは、きのうから観直して面白い『ブエナ  ビスタ ソシアル クラブ』を熟視する。これを銀座の劇場で公開時に観たのは1998年だったろう。改めてDVDで観ると忘れているシーンが多い。この作品をヴィム・ヴェンダース監督は〈ロードムービー〉としているが、そこはそれ、ヴェンダース流の味付けが見事である事を実感する。音楽プロデューサーはライ・クーダー。親子でこの企画に参加している。その様子も微笑ましい。

 冒頭シーンはカストロが巨大なリンカーン像と対面しているのや、ゲバラとカストロがゴルフをしている写真。ライ・クーダー親子がハバナの街をバイクで再訪するシーンからアムステルダムのカッレ劇場でのブエナビスタソシアルクラブメンバーの公演がフラッシュバックされる。イブライム・フェレールとオマーラ・ポルトゥオンドのデュエットが切なくも見事で美しい。これが愛の歌なのだ。涙するオマーラの頬をイブライムがそっと拭うシーンをキャメラはしっかり捉えた。敬意とは、このように行為、仕草として実に自然に行なわれる事に瞑目する。

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