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2019年7月 7日 (日)

新自由主義

 今朝の東京新聞“時代を読む”で浜 矩子さんの論説が面白い。毒舌と辛辣、これが浜流言説の面白さだ。そこには学者としての学職とリサーチが裏付けとなる。プーチンの「自由主は死んだ」との英国経済紙、フィナンシャル・タイムズのインタビューに応えた発言を分析した論説だ。移民受け入れ、開かれた国境、多文化主義を標榜する欧米的価値観をプーチンは批判する。その帰結がポピュリズムの広がりであり、国家主義の顕現だ、と。そのくせプーチンはトランプを称賛する。非自由主義的民主主義を豪語するハンガリーのオルバン・ビクトル首相も憎からず思っているフシがある、と揶揄する。

 そのような国際政治の現状を浜は自由主義について思索する。それが浜流分析として傾聴に値するのだ。プーチンの発言を詭弁と見なし自由な人々の共生を賛する。曰く、「このような知的構えや心意気が死ぬわけがない。神通力を失うはずはない」。その言や好し。そこから主張する現在の新たな勢力を新自由主義と分析する。それを浜は、市場への盲従と弱肉強食への礼賛で、このような特性を持つ新自由主義は、容易に国家主義と結びつく、と。

 疲弊、消耗するアカショウビンの日常にも、このような論説は力を呼び戻す契機となる。梅雨の雨を干天の慈雨とするには工夫がいる。知恵を働かし活力を奮い起こさねばならぬ。

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