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2019年5月23日 (木)

労働の日々

 先週に続き、二度目の夜勤アルバイトである。町田から大井町まで。都会の夜は地方と違う。サラリーマン時代に信州の夜汽車で移動したことを想い出す。「姥捨」という駅にも止まった。木下や今村が映画の舞台とした土地だ。一度くらいは降りて、土地の風情を呼吸するのだった。あの時の侘しさは都会の電車にはない。信州の夜も都会とは違う。山間の暗闇は土地に棲んでみなければわからない。電車は乗り換え駅に着いた。さぁ、日銭を稼がなければならぬ。

 ところが、電車が止まった。蒲田の前で。やっと動き出したが間に合うかどうか。向こうの座席ではアベックの若い男が正体なく女により掛かり眠り呆けている。女は携帯電話を操作するのに夢中だ。これは日本の現在を見事に象徴している。しかし、電車は目的地に何とかたどり着いた。マイクロバスはゆるゆると物流センターに向かう。電車の遅れで食事も取れない。駅近くのたこ焼き屋でたこ焼き六個を買い車中で食う。何とも忙しない夜だ。

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