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2019年5月13日 (月)

労働の現場②

 先月でなくなった現場で共に働いていた仲間の一人のKさんは腰が悪く作業がのろい。フォークリフトのベテランから怒鳴られながらも本人はいたって真面目だから黙々と作業に従事する。休憩時間はアカショウビンと他愛ない話で盛り上がる。他の仲間は互いに殆ど口をきかないから二人だけが浮いてしまう。それを承知で座を和ませようという狙いもあるのだ。連休時に二人とも新しい現場を探したがなかった。世間が浮かれているときに下層労働者は仕事がなければ死活に関わる。Kさんは、そのうえ腰の悪さもあり養生状態だったらしい。メールで窮状を訴えてきたので生活保護を申請したら、と返信した。ところが却下されたという。行政は厳しいです、というメールが返ってきた。それは泣き寝入りだと思ったからアカショウビンは、そこで納得してどうするのですか、と怒りのメールを送った。困窮している市民を救済しない行政は何様なのだ、Kさん、なんのために税金を払っているのですか、と。アカショウビンもエントリーした夜勤の仕事がキャンセルされ連休中は仕事なし。Kさんもアカショウビンも日銭を稼がなければ食い詰めてしまうのだ。かくも下層労働に従事する中高年の現実は過酷である。アカショウビンの友人たちは“お気楽年金生活”を楽しんでいる諸氏が多い。病を抱え地べたを這いずり回っているのはアカショウビンだけだ。自業自得である。しかし、身体は動く。働かねばならぬ。きょう明日は仕事を得た。力を奮い起こし一日一日を凌ぐのだ。

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