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2019年4月20日 (土)

ホタル

 先日、衝動的に借りてきた『ホタル』(降旗康雄監督)を昨夜久しぶりに観た。2001年5月26日の公開。劇場で観たのか定かでない。しかし、改めて観て刺激的で降旗監督渾身の作品である事が伝わる。奇しくも今年の改元に呼応するかのように物語は昭和の終わりの年の物語として展開する。特攻隊の生き残りが、それぞれの生き方で死者たちとの思い出をフラッシュバックさせながら。高倉健、田中裕子の夫婦愛も哀切極まる。韓国ロケの韓国俳優たちも名演である。そこには演技を超えた両国の歴史が背負われているからだ。

 十年くらい前に仕事の役得で鹿屋と知覧を初めて訪れた。鹿屋の平和記念館では特攻隊の生き残りの方の話も聞いた。死者たちの遺品も哀切だった。それらの痕跡を降旗監督は作品にした。昭和から平成、そして令和と三代の歴史は日本人とアジアの歴史事実である。改元の年に改めて思索を継続していきたい。

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