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2018年11月 3日 (土)

冬支度

 先日、寒さに耐えかね、春に押し入れにしまった石油ファンヒーターを取り出し温まった。少し灯油が残っていて幸い。冬に備える時節になったのである。秋は短い、着るものも準備しなければならない。風疹が流行っているという。病を抱えたアカショウビンなど罹患すれば死活にかかわる。まぁ、ころっといけば楽かもしれないが。

 きょうは高校の恩師である美術教師の個展に友人と行く。ほぼ50年ぶりである。当時は美術の教師は二人いらした。アカショウビンが好きだっのは、当時から創作意欲が漲っていたT先生。授業では、好きだとおっしゃるエル・グレコの作品に対する感想を熱く語っていたことを想い出す。実物の幾つかにはだいぶ後に上野の美術館で正面した。絵画は、やはり実物を眼の前に対面しなければならない。きょうは半世紀近くの恩師の精進に正面できるのが楽しみだ。

 灯油も購入した。天気もよい。夜明けころには、ここのところ聴いているシューベルトのピアノ・ソナタも聴いた。何でも内田光子が帰国していて水戸でリサイタルを開いたらしい。久しぶりに内田の第21番変ロ長調のピアノ・ソナタ(D960)の1997年5月、ウィーンでの録音を聴いて尋常ならざる演奏に震撼させられた。今朝聴いたのはブレンデルの1987年12月のイ長調ソナタ(D959)の録音。悪くない。しかし不満なのだ。二楽章のアンダンティーノが。他の楽章はブレンデルの気迫が漲っている。しかし、この晩年のシューベルトの挽歌とも聴ける境地を表現するのは難しく好みが分かれると思う。まだ旧録音のほうがいいかもしれない。いずれにしても作品を味わうには様々な演奏家を聴いてみなければならないのだ。アカショウビンはこの10年くらい、内田やアンドラーシュ・シフを聴いて好ましかったのである。改めてシューベルトの作品に聴き入ってみよう。

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