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2018年11月 6日 (火)

歌姫考②

 ニーナ・シモンの録音が今朝の音楽である。三枚組の三枚目。『FORBIDDEN FRUIT』と『NINA AT NEWPORT』が入っている。前者は訳せば『禁断の果実』。多分、スタジオ録音だ。後者はライブ。これは、ここのところ聴いている『ライブ・トリロジー』にも収録されている。それにしてもライブがいい。それはともかく、『禁断の果実』はタイトルから推測する深刻さはない。むしろ終曲のタイトルロール曲はユーモラスでさえある。ニーナの野太い声は深刻さから愉快な曲まで実に幅広い。これが歌姫というより豊饒な歌心というのか歌壺から溢れ出る傑出した声の力である。それを見事に表現しているのが『ニューポート』の「LIL LIZAJANE」だ。極めつけは「YOUD BE SO NICE TO COME HOME」。ヘレン・メリルの名唱とは異なる、凄みあるニーナ版だ。何とも繰り返し聴いて厭きないニーナの声が素晴らしい。このような録音が聴ける悦びは過去からの呼び声が現在のアカショウビンを正しく鼓舞する。

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