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2018年7月 5日 (木)

教育とは何か

 先日たまたま借りて来たDVDの作品が実に素晴らしかった。『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』というフランス映画だ。冒頭から眼を離せなくなる。近年のフランスという国の現状を伝えている。国内でのイスラム教の女性たちへの対応を含め、フランスという多民族国家が共棲する国の現実が垣間見られる。それは米国でも同じだろう。日本のようなかつての首相が述べた〝単一民族〟では決してない国では瞠目しなければならぬ現実を痛烈に映像化している、パリ郊外の荒れた高校の実話という。

 会話のテンポの早さは今風である。劇場で見れば見過ごす各カット、各シーンもDVDなら繰り返して見られる。その各シーンを凝視した。秀作である。先日観た『ティエリー・トグルドーの憂鬱』も優れた作品だった。その感想は新たに書かねばならぬ現在のアカショウビンら日本の中高年が経験、体験している同様の現実だからだ。『奇跡の教室~』も同じく現在の教育現場を痛烈に描いている。世の教師たちが熟視すべき内容だ。本日の朝刊は文部科学省の科学技術・学術政策局長の受託収賄での逮捕を報じている。それを伝える〝筆洗〟の文章も同紙らしい。それは我が国での教育の腐敗の一端であろう。水面下ではもっと大きな変化が生じている筈だ。それは教師たちがもっとも経験している現実だろう。多くは、マスゴミ、マスコミに美化されるものだろうが、政治と同じく権力の生じるところ腐敗は現実となって現成する。

 同作品はフランスでの或る現実を強烈に伝える。それはかつての米国映画と同じように予定調和的でもあるが、肝心なのはそこに至るプロセスの描き方なのだ。それをこの作品は見事に描いている。アカショウビンを含め日常に汲々と喘ぎ生活している者たちには禅の通棒のように実感される。繰り返し視て啓発される内容である。世の教師たちには必見の作品と確信する。

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