« マーラーの作品 | トップページ | アオスジアゲハ »

2018年7月 2日 (月)

最後の抗ガン剤注入

 都内の病院へ定期治療に。地下鉄の駅からしばらく歩く。途中、アルバイト先の近くにもある弁当・惣菜のチェーン店で食事を購入。去年は紫陽花が美しく咲いていた歩道脇にきょうは殆ど姿が見えない。もう散ってしまったのだろうか。
 病院で受付を済ませ先ずエコー検査。今、待機中だ。そのあと採尿、主治医の診察、膀胱ガンの抗ガン剤注入と進む。
 この病院では膀胱ガンの前に胃ガンの腹腔鏡下手術をした。北関東の別の病院で胃の全摘手術をするというのをセカンドオピニオンでこの病院を訪れたら全摘でなくとも手術できるというので任せたのだ。全摘なら一ヶ月入院だが腹腔鏡下手術なら二週間くらいで済むというのが46日間になった。何かミスでもあったのか。何の説明もなかったが。
 その入院中に血尿が出た。医師の説明は、手術の際に挿入した尿道カテーテルが尿道を傷つけたためだろう、ということだった。しかし、退院したあと北関東のアパートから転居したときに血尿が続いた。地元の病院に問い合せたら医師は来週の金曜日にしかいないという。何という対応か。腹をたて、胃ガンの手術をしたこの病院を再び訪れたら内視鏡検査で即座に膀胱ガンの診断。急ぎ手術となった次第だ。入院、手術は、そのときは四、五日間で済んだのは幸い。

 胃ガンの手術後に食道ガンの宣告。再検査すると食道ではなく下咽頭ガンだという。既に頸部のリンパ節に転移しており両方の手術が必要との説明。その時の一連の医師の応対があまりに杜撰で横柄。その医師が信頼できなくなった。それを察知したのか、彼は他の病院と医師を紹介した。その医師は誠実そうでまだ信頼できそうだった。その病院で手術することにしたのだった。
 何と、一年余に三回の手術。何とも慌ただしいことだった。それでもまだ生きている。まぁ、みてくれは痩せ細った死にかけのジジイだが。その姿は間違いなく、ゆるゆると死へ向かっている。お迎えはそう遠くないだろう。それまでにささやかな抵抗として治療を受ける。
 これから抗がん剤の注入だ。手術後三ヶ月に一度、計8回行いきょうが最後となる。そのおかげか知らぬが二年間、何とか生き延びた。何度も書いたが、これが不快で苦痛なのだ。我がイチモツにカテーテルが入るその不快と苦痛は経験しなければわからぬ。
 膀胱ガンの主治医のK医師は女医さん。ふっくらとした笑顔がこちらに安心感をもたらす。これは天性のものなのか、それとも医師になり醸成されたものか。胃ガンの主治医は執刀医のI医師から女医のKO医師にI医師の転院により代わったが、K医師の笑顔はない。生真面目さだけが印象に残る人だ。もちろん、医師としての技量、能力はわからぬ。笑顔のほうが未熟で、生真面目が優秀なのかもしれない。しかし患者はむっつりした生真面目より笑顔の安心に依存したがる存在ともいえる。へそ曲がりのアカショウビンの場合、そうともいえない。アカショウビンは疑り深くもある。
 それはともかく。病院をあとに映画好きのN君と神田神保町で待ち合わせている。高校以来の友人N君は度重なる入院・手術のアカショウビンを気遣って映画やコンサートの招待券を斡旋してくれる。友人とはありがたいものである。これから映画や同級生たちの話で気力を回復させよう。

|

« マーラーの作品 | トップページ | アオスジアゲハ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最後の抗ガン剤注入:

« マーラーの作品 | トップページ | アオスジアゲハ »