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2018年3月 7日 (水)

失望と感嘆

   一昨日、『空海 ‐KU-KAI‐ 美しき王妃の謎』を観てきた。何とも大仕掛け。CGを駆使し目まぐるしい事このうえない。ストーリーも飛躍が多い。原作は夢枕 獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴する』。陳 凱歌(チェン・カイコー)は若いころからアカショウビンが注目してきた監督だ。しかし最新作はハリウッド映画顔負けのハチャメチャ・ゴージャスのB級作品。友人の一人はテレビのコマーシャルで観て観る必要なしと切り捨てたらしい。もう一人の友人は夫婦で観て呆れ、頭にきたと言う。奥方は原作者のファンで、それほど腹を立ててはいなかったらしいが。アカショウビンは空海を中国人の監督がどのように描くのか好奇心がはたらいたのだが期待は見事に裏切られた。

  悪天候のなか、新宿から池袋へ。友人と東京芸術劇場コンサートホールで小林研一郎指揮のチャイコフスキー最後の交響曲第6番ロ短調『悲愴』を聴きに。オーケストラは読売日本交響楽団。素晴らしかった。コバケン節全開の熱演だった。映画の失望が取り戻せておつりがくる内容だった。グリーグのピアノ協奏曲も久しぶりに聴いた。ソリストは仲道郁代。これも名演だった。マエストロのリクエストでアンコールも。ショパンの遺作が心に沁みた。演奏会のアンコールは〝ダニーボーイ〟。3・11の追悼で指揮者の選曲だ。これも心に沁みた。

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