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2017年8月 2日 (水)

追悼

 ジャンヌ・モローとサム・シェパードの訃報が伝えられた。いくつかの作品を観て刺激を受けた者として作品を思い出しながら追悼しよう。
 先ずはジャンヌ・モロー。若い頃から好みの女優というわけではない。しかし、フランスを代表する女優の一人である。その存在をスクリーンで正面し捉えなければならない。記憶にいくらか甦るのは『小間使いの日記』(1963年 ルイス・ブニュエル監督)だ。鼻っ柱の強い、小間使いをよく演じて、なるほどこれは独特の個性であるなと納得した。『死刑台のエレベーター』(1957年)はマイルス・デイビスの音楽の方が有名になった感もあるがルイ・マル監督のファンとしては監督作品の新たな刺激としても観直したい作品だ。老いても活発に活動しておられたようで新作を一昨年くらい前に観た。気骨のある老婆を演じて恐れいったものだ。
 サム・シェパードは病との格闘が意外な印象として新たな感慨をもった。病は筋委縮性側索硬化症。徳田虎雄と同じ難病だ。それは過酷な病であることは徳田の闘病をテレビや書かれた本で少しは知った。劇作家としての仕事より俳優としてアカショウビンは関心をもった。『ライトスタッフ』(1983年 フィリップ・カウフマン監督)は面白く観た。宇宙飛行が戦闘機乗りの経験から科学的データの積み重ねで現実化した経緯を巧みに描いた佳作だ。
 ジャンヌ・モローは享年89歳。倒れているのを家政婦が見つけたというから、家族に看取られての大往生というわけでもない。サム・シェパードは73歳だったろうか。こちらは病との闘病での辛い、厳しい最期と思える。此の世での映像を介したご縁だが心から哀悼の意を表したい。近いうちに出演作品を観て感想を書く機会もあるだろう。

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