« 深夜のシャンソン | トップページ | もう三か月 »

2017年7月16日 (日)

素晴らしい7番

 レンタルDVDを中断して、たまたまテレビに切り替えたらベートーヴェンの第七交響曲を知らないオーケストラが演奏している。指揮者も知らない。しかし何と生き生きした演奏だ。正に血の通った演奏とはこのことだ。団員は女性も多い。日本人と思しきヴァイオリン奏者もいる。ベートーヴェンという古典が現代に甦り呼吸しているという演奏だ。こういう偶然は正に冥土の土産だ。

 引っ越してオーディオもセットし直し、一年間段ボールに眠っていたCDやレコードも息を吹き返し少しずつ聴いている。音楽を聴く悦びはアカショウビンの娑婆の道楽なのである。病を抱えている今こそ優れたCDや演奏は滋養となり心身に沁みてくる。演奏が終わり指揮者の名が出た。エサ・ペッカ・サロネン。名前は知っていた。それにしても見事で素晴らしい指揮者だ。アンコールはシベリウスの「ペレアスとメリザンド」から「メリザンドの死」。これまた選曲にセンスの良さを知らしめる。タクトをもつのと両手だけで使い分ける指揮ぶりも好い。オーケストラの統率力、団員たちの一人一人に指揮者の見識が伝わっているのを映像からも伺い知られる。これは一度生演奏に接したいものだ。久しぶりのベートーヴェンに日々のマンネリに力が注がれた思いだ。オーケストラはフィルハーモニーだ。かつてのメンバーとは様変わりしているが古参の団員もいる。何とその前にはベートーヴェンの第3協奏曲をチョ・ソンジンが演奏したらしい。これを聴き逃したのは惜しかった。ショパン弾きのベートーヴェンは聴きたかった。しかしショパンはおまけで聴けた。以前に書いたけれどもサントリーホールでの来日コンサートは驚愕した。ショパンの「前奏曲」の面白さを改めて知らしめてくれた名演だった。

|

« 深夜のシャンソン | トップページ | もう三か月 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/65543248

この記事へのトラックバック一覧です: 素晴らしい7番:

« 深夜のシャンソン | トップページ | もう三か月 »