« 凡庸と非凡 | トップページ | 遠きより友来たる »

2017年5月28日 (日)

この時が繰り返す?

 九鬼周蔵は仏教の輪廻思想やギリシアのピュタゴラス派、ニーチェの永劫回帰思想をヨーロッパを遊学し帰国後の思索の中で問い続けたという。
 アカショウビンが朝早くから引っ越しの準備で本やCDを段ボールに詰め、朝刊を買いに駅前まで出かけ、喫茶店のモーニングサービスで憩い、四人の老人達が大相撲の話や将棋の若い天才少年の連勝記録の話題で時を過ごすこの時が、まったく同じに何度も繰り返されるというのだ。そのような事が有りうるのか?それを九鬼は論理的に考究したというのが先に紹介した『時間論』で解説者が説く九鬼の思想だ。それは奇妙で不可思議なものだが、死に至る過程を生きるアカショウビンでなくとも人間という生き物が此の世の過去や現在、未来を思考するうえで興味を掻き立てる考えではないか?

|

« 凡庸と非凡 | トップページ | 遠きより友来たる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/65338253

この記事へのトラックバック一覧です: この時が繰り返す?:

« 凡庸と非凡 | トップページ | 遠きより友来たる »