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2016年9月 3日 (土)

病室スケッチ③

  きのうの朝、隣のベッドのYさんは慌ただしく退院していった。その後にはYさんより年上と思われるHさんが入室した。言葉が不自由のようで看護師さんとの会話は筆談のようだ。朝からベッドで横になってテレビを見ていることが多い。きょうは娘さんが来ている。その会話が何ともギスギスしている。娘の言葉も実にぞんざい。私が親なら横っ面張り倒してやる口のききかただ。親子兄弟、姉妹の関係も百人百様だ。Yさんは家族の愛情に包まれていた。しかしHさんは無残な老後である。 鬼婆がいれば鬼娘もいる。ネパール人のBさんは相変わらず突然携帯電話で話し出す。向かいのNさんは瓢々としてマイペースで看護師さんとの会話も如才ない。毎日奥さんが来てありきたりな会話をして帰っていく。それにしても鬼娘の声は刺がある。それはHさんの躾の責任もある。しかし壊れた親子関係というのは酷いものだ。

  それはともかく、アカショウビンもやっと週明けの月曜日に退院できることになった。術後の経過が順調ということらしい。右顎下のザックリ切った傷跡はまだ疼くし首筋の廓清したリンパ節跡は神経感覚がない。朝の髭剃りの時に困る。首肩のストレッチも励行しなければならない。難儀なことである。しかし、ここを乗り越えないと社会復帰ができない。Hさん親娘を見ていると此の世は文字通り苦だなと痛感する。アカショウビンの残り少ない老後も受苦である。

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