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2015年9月26日 (土)

体験版 医療の現在Ⅱ-⑤ 

 術後9日目。やっと点滴と痛み止めのチューブが外れた。身体が自由に動かせるということは何とありがたい事なんだろう。ベッドから看護師さんの手を借り、どこへ移動するにも点滴を装着したステンレスのバーを片手にしながらの移動だったのだから。その前はそれに小水を溜める袋、術後の体内から染み出る液体を除去する〝ドレーン〟と称する袋まで持ち歩かねばならない。それがなくなった。この解放感を忘れるな。

 アカショウビンが経験した腹腔鏡下胃切除手術とは次の通り。腹壁に0・5mm~1㎝の小さな穴を3、4カ所 開け、腹腔内に外からスコープ(内視鏡)や電気メス、鉗小(物を挟む外科用具)を入れる。そしてスコープの先端部に取り付けた電子内視鏡に映る腹腔内の画像をテレビモニターで見ながら切除する。アカショウビンの場合は正確には腹腔鏡下噴門側胃切除、空腸完治という。残った胃と食道を小腸を切り取り繋ぐ。その作業を、臍を数センチ切り取るだけで済ませるというからマジックのようなものだ。2006年7月17日、プロ野球の王貞治監督(当時)が胃ガンの全摘で一躍名を馳せた方式だ。あれから9年も経つ。群馬大学での死亡事故報道はあったけれども全国で普及しているようだ。直近の資料では現在の胃ガンの手術の約7割はこれらしい。

 お粥と少ないささやかなオカズの食事が取られるようになって3日目。30分かけてそれだけの量を食べても胸苦しさが残る。しかし、これからは栄養を取り体力をつけ社会復帰に努めるのだ。

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