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2015年9月16日 (水)

体験版 医療の現在Ⅱ-①

 7月に2週間、市立病院に入院していらい、2ヵ月ぶりに今回は都内の病院に本日から入院。明日、手術である。ずいぶん待たされた。8月7日に胃カメラの検査。結果を14日に聞く。既に市立病院で胃ガンと診断され胃の全摘手術の段取りだった。しかしセカンド・オピニオンを受けて、この病院で手術することにした。その後の説明で食道ガンまで見つかった。そして胃ガンの手術は全摘でなく、腹腔鏡手術ということに。全摘の開腹手術より負担が少なく入院期間も短くなるという。とりあえず、胃ガンから先に。本日は午前10時に入院。採血、採尿、心電図検査、レントゲン、胃カメラと続く。

 病室は市立病院より広く窓際で外の景色が眺められてよい。病室は4人部屋。アカショウビンの他に先に一人入ってらっしゃる。さすがに、この数日は些かの不安があるのだろう。床についてからあれこれ考えた。ダブルのガンで先行きはどうなるのか。体調はすでにガタがきていて、それは今年になってはじまったことではない。階段を上るのがシンドイ。左肩があがらぬ。すでにガンは全身を侵しているのではないかと疑う。正念場である。

 テレビは、先週の関東、東北の豪雨被害の続報、国会の学級員会のような論戦、議事堂前のデモ、シリア難民の現実を繰り返し報道している。世界はアカショウビンが病院のなかで手術を前に愚考している間も時々刻々動いている。アカショウビンもまた同様に動いている。病室は静かだ。しかし静的な中で動的な変化がある。それは私という肉躰と精神と魂を介している。治療を受け、懇切な扱いをうけるだけ良しとせねばならない。シリアでも常総市でも、フクシマでもアカショウビンより過酷な運命に翻弄され苦しんでいる人々はたくさんいる。小津安二郎監督の「東京物語」で東山千栄子が笠 智衆に語りかける「私らは、まだいいほうでさぁ」の台詞がアカショウビンの現状であることを肝に命じよう。

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