« 現代医療システムの誕生 | トップページ | 懐かしき昭和 »

2015年8月 2日 (日)

ベートーヴェン作品30の3曲

 先日、新聞の音楽評で紹介されていて棚からシゲティとアラウ盤(1944年・ライブ)を取り出し繰り返し聴いている。何度か書いたがシゲティが録音した、この盤と同じヴァンガード盤のバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータはアカショウビンにとって音楽の原点の如き録音、演奏である。確かに原点は存在するのだ。

 新聞評ではベートーヴェンの穏やかな時間が表出されている作品といった主旨だった。特にイ長調の第6番の2楽章(アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ、二長調 2/4拍子))はハイドンやモーツァルト風とも言ってよく、ロシア皇帝に捧げられ気品を大切に作曲したという含みもあるかもしれない。CD評者の藁科雅美氏は「ベートーヴェン的な偉容には乏しく」と書かれているが、ベートーヴェンの柔軟でたおやかなな感性が現れた作品とも思う。

 7番はハ短調。ベートーヴェンの調性である。藁科氏によると、≪春≫(作品24 第5番)に次いで広く親しまれている作品だ。第2楽章はアダージョ・カンタービレ、変イ長調、2/2拍子)。同じアダージョでもベートーヴェンらしさが色濃く出ていると思える。既にこの頃はベートーヴェンは自らの音楽を自信をもって表現する境地に達している。ハイドンやモーツァルトを吸収、咀嚼、解釈し新たな創造の源泉にしているのだ。

|

« 現代医療システムの誕生 | トップページ | 懐かしき昭和 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/62003185

この記事へのトラックバック一覧です: ベートーヴェン作品30の3曲:

« 現代医療システムの誕生 | トップページ | 懐かしき昭和 »