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2015年6月 3日 (水)

読書とラジオ、求職の日々

 若い友人とネットのラインで遣り取りしていて衝動的に道元を読みたくなった。岩波の2巻本である。道元の原文なのだが、前回は巻末の寺田 透の「道元の分裂」という批評文の途中から少し読んだ。これが実に面白い。道元がこだわった出家に絡めて寺田が評釈している。そこには道元の真髄まで切り込み生涯の精進に寄り添おうとする気迫が溢れている。日本で仏典を読み抜いた稀有の仏者の評価と批判に触発される。ギリシア以来の存在論を介してデカルト以来の近代西洋哲学を転覆、解体させようと意図するハイデッガーの思索ともそれは反照する。

 暫し書を置き、ラジオを聞くと深夜便で佐藤愛子へのインタビューが放送されている。御歳91歳。矍鑠たるお声で若い女性ディレクターの質問に答えている。最初の結婚に失敗し作家として生き続けた人生を語っている。本日は前半部分のみ。明日の夜明けには後半が語られる。楽しみだ。明日は都内へ。体力は日々に衰えているが、気力を振り絞り動かねばならぬ。就職の目処は未だつかず。八方手を尽くしたい。道元の思索と共振しながら。

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