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2014年12月17日 (水)

クナッパーツブッシュのブラームス第3交響曲

  昨日、 クナッパーツブッシュが1950年にベルリン・フィルを指揮したブラームスの第3交響曲を帰途、録音しておいた携帯器で聴いて改めて驚愕した。それは私たちが通常の録音で聴く音楽とは隔絶した異形の演奏と言ってよい。こういう演奏を聴くと本来の音楽の力に刮目する。吉田秀和がカラヤンのモーツァルトのディベルティメントを高く評価したという。吉田(敬称は略させて頂く)はカラヤンの演奏がセンチメンタルでない事を評価している。しかしカラヤン嫌いのアカショウビンはそんな批評では納得できない。なぜ、センチメンタルである事がいけないのか?無味乾燥な楽譜に忠実な演奏が良いとでもいうのか?稀代の音楽批評家、吉田秀和には一目も二目も置くが、すべての批評を受け入れるわけにはいかない。カラヤンなど私からすればフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュに比べればどうでもよい存在だ。イタリア・オペラには多少の評価もできるがベートーヴェンやブラームス、モーツァルトに関してはまったく聴かなくてよい指揮者だ。その理由としては、吉田も評しているカラヤンの典雅(ゴージャス)な演奏という点に強い違和観を持つからだ。音楽の力というのはそういうものではない。クナッパーツブッシュやフルトヴェングラーの演奏に聴ける音楽の力が本来のものと私は思う。そこから、それでは「力」とは何か、という議論も出てこようが、それは改めて再考したい。

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コメント

クナのブラ3は…もうねぇ!
冒頭のファンファーレの後から崩れ落ちる様にテンポが遅くなる所とか、のたち回る様な四楽章が好きです!笑
ドレスデン盤の方が好きでベルリン盤の音が今一つだったので人に譲ってしまった。
国内盤で1944か1950と書いて有った筈?
他の録音が有ったら聴いてみたい。

典雅ねぇ。
ゴージャスだったらカラヤンよりもストコフスキーの方がマシ?
ある評論家はストコフスキーは俗っぽさ丸出しだけどカラヤンは芸術家の仮面を被って居る。と

投稿: F164 | 2014年12月20日 (土) 午後 10時53分

F164さん コメントありがとうございます。1950年録音と私の再生機には記されてますが引越しで元のCDがダンボールの中で確認できません(笑)。しかしご指摘のドレスデンとの録音を7~8年前に聴き私は驚倒しました。あの録音で私はクナッパーツブッシュという指揮者の深淵を覗いたように思いました。

投稿: アカショウビン | 2014年12月27日 (土) 午前 08時13分

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