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2014年8月 6日 (水)

ヒロシマの光

 今年は5月に、たまたま仕事で広島市を再訪した。10数年ぶりだ。せっかくの機会なので翌日はホテルから原爆ドームまで行き公園と平和記念館を訪れた。天気に恵まれ公園をゆっくり歩き、5月の陽光をじっくり心身に染み込ませた。

 先日は囲碁新聞で橋本宇太郎九段の囲碁殿堂入りの記事も読んだ。囲碁ファンなら周知のことだろうが、橋本氏は第三期本因坊戦の対局中に被爆した。囲碁界では「原爆下の対局」として語り継がれている。このブログでは何度か書いているが、広島出身の映画監督・新藤兼人の幾つかの作品にも原爆は色濃く描出されている。

 公園を歩きながら、あの地獄が現出した時から植物は美しく枝葉を伸ばし人々は洋の東西を問わず訪れ談笑し、あるいは瞑目する。それは現在のフクシマが同時代の現在として存在している現実だ。人は忘却する。私も忘却する。しかし忘れてはならない体験と経験がある。それは一人の人間でも国の歴史でも同じである。
 愚かな政治家の無知に引き摺り回される人間の不幸は過去も現在も将来も同じだ。しかし、そこに意志の楔は打ち込まなければならない。パンドラの箱は空けられたが、それを封印するために刻苦するのもまた人の智慧である。それには意志の連鎖が必要だ。

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