« 戦後の思索 | トップページ | 土着性 »

2014年6月20日 (金)

不可解

 この1~2週間、体調が悪く、食欲が減退し体力の消耗甚だしい。下関出身の高校時代の友人Tに現状を話した。すると彼も自らの現状を話した。曰く、俺の女房は今年の3月に癌に罹り入院。腹中に拡がり手術も出来なく余命は半年から1年と医者から宣告された。そこで俺は面従腹背していた信仰に目覚めた。そして女房の回復を願った。お前と同じように食事ができなくなり、後は死ぬだけという状態。ところが突然食べるようになり医者も不思議がった。そして5月に何と退院できた。そんな事もあるから、お前もガンバレと彼は言った。その信仰も含めて、こちらの考えを話すと、お前の言うことはわからん、と下関弁で声を些か荒げた。夜も遅く長電話になり話は中途で終わった。

 そのような状態でも会社の仕事はしなければならない。昨日は仕事がらみで長い付き合いの人に会うと、こちらの顔色の悪さを見てだろう心配してくれた。

 食事が喉を通らなくなっても仕事をこなすためには少しでも食べなければならない。こちらはいつ死んでもいいくらいの達観が出来ているつもりでも身体は食べるよう要求しているようだ。昨日も何とか3食食べて帰宅。リクライニングシートに座り、借りてきたDVDで東映ヤクザ映画をウィスキーをちびちび飲みながら観た。「博打打ち外伝」(山下耕作監督)はマキノ雅弘監督と異なる作風で面白かった。他にも「人生劇場 飛車角と吉良常」(内田吐夢監督)、「日本女侠客伝 侠客芸者」(山下耕作監督)、「暖簾」(川島雄三監督)を。

 一昨日は「暖簾」を久しぶりに観て実に面白かった。映画好きの知人にも話した。改めて早世した川島の才覚が惜しまれた。長生きすれば黒沢、小津を超えたかもしれない。しかし将棋、囲碁にも人生にもタラレバはない。残された作品を楽しむしかない。「暖簾」は森繁久彌、山田五十鈴、乙羽信子が素晴らしい。その演技を引き出した川島の才覚を改めて讃えたい。「博打打ち外伝」は多くが脇役で好演する鶴田浩二を主役にして絶品。最近は借りてきたDVDを観ずに返すこともしばしば。しかし2本観られて幸い。ゆるゆると死に至るのであろうが、出来る限り未練なく彼岸に至りたい。

|

« 戦後の思索 | トップページ | 土着性 »

コメント

半年でも一年でもない。せいぜい3ヶ月といわれた。

投稿: T | 2014年6月30日 (月) 午後 05時09分

T君。それは失礼した。その後、彼ともメールで遣り取りしているよ。その経緯はこのブログで展開させたい。ご異見は拝聴し回答するよ。私は彼が言うほど人権に対して軽んじてなどいないということは念を押しておく。

投稿: アカショウビン | 2014年7月 1日 (火) 午前 07時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/59845135

この記事へのトラックバック一覧です: 不可解:

« 戦後の思索 | トップページ | 土着性 »