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2014年4月20日 (日)

河瀨直美監督の新作

 河瀨直美監督が奄美を舞台に「2つ目の窓」という新作を発表したという。多くの作品が、棲まわれている奈良が舞台の監督がなぜ奄美なのかコメントだけでは詳らかではない。しかし幾つかのカットを見ると田中一村の作品にも監督は触発されていると思われる。

 昨年、久しぶりに帰省した時は二泊三日で一村の終の棲家と先祖の墓参りくらいしか訪れられなかったのは残念だった。それが河瀨作品で改めて故郷の映像が観られることを楽しみにしたい。河瀨作品は「殯の森」以来だ。カンヌでの受賞にも関わらず監督の作品が日本の映画ファンに広く知られているとは思われない。それは観客に媚びた作品ではないことに起因するだろう。

 映画という映像表現は撮影する側が面白がる側面と観客を意識して媚びる側面がある。いわゆるドキュメンタリーとエンターテイメントなど幾つかのジャンル分けができるからだ。河瀨作品がカンヌで評価されたのは、その何れでもないジャンルを表現したからではないかと思われる。物語が理解出来なくても映像の力が何かを語りかける。そういう作品にカンヌの審査員たちは反応したのだろう。映画でアカショウビンが刺激されるのもそういう作品だ。日本公開は7月26日という。楽しみだ。

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