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2013年10月28日 (月)

無常迅速

 台風26号の影響で欠航の可能性が大きかったが風雨のなか予定通りにJAL1995便は奄美に向けて離陸した。約2時間の快適な空路の旅で奄美空港着。気温22℃で少し湿度の高い故郷の空気と光は紛れもない生まれ育った土地の恵みだった。同行した友人のお兄さんの車で市内のホテルへ。途中に見える海岸線は砂浜と海の色が実に鮮やか。故郷の自然の恵みを実感した。同窓会まで少し時間があったのでレンタル自転車で母校の中学校へ。20年ぶりに訪れる街の景色の変化には驚く。中学校の校舎もアカショウビンが通っていた頃とは激変していた。校門から入って右側にあった体育館も正面の校舎があった場所に移っていた。プールの近くに植わっていた大きなパンの樹は無く大きなガジュマルの樹が育っていた。半世紀以上の時の経過による変化は斯くの如し。娑婆を生きる時の変化は正に無常迅速だ。

 写真を撮っているとガジュマルの樹の近くで作業をしていた初老の男が柔和な笑顔で人なつっこく話しかけてきた。パンの樹は枯れて切り取られたと言う。その代わり隣に植えられていたガジュマルの樹が大きく育ったのだと。男はソーシャル・ワーカーとして働いて母校の設備の世話もしていると語ってくれた。校舎脇を流れる小さな川は昔と変わらぬ景色が当時を思い起こさせた。

 ホテルに戻り同窓会へ。記念撮影、余興を楽しみながら中学3年のクラスメイトと飲み語らう。卒業アルバムとは様変わりしている互いの姿を見比べ談笑。出席者は当時のクラスの数分の1くらいだが2次会、3次会と飲み歩き楽しいひと時を過ごした。

 翌日は二日酔いで昼過ぎまで惰眠を貪る。夕方に親戚宅を訪れる。伯母と従姉が歓待してくれた。昔は我が家族と伯父家族でありきたりの確執もあった。しかし長寿の伯母の笑顔は今では少なくなった一族の甥に満腔の笑顔で声をかけてくれてありがたかった。従姉の姿と声も子供の頃の記憶をたぐりよせた。名残り惜しい時を過ごし別れを告げた。しばし激変している街中を歩いた。子供の頃には、それなりの広さも感じた街並みが随分小さく感じられたのは長年の都会暮らしのせいだろう。街の中心部の懐かしい商店街は地方特有の歯欠け状態。各店も少ない客でさびれている。街全体に活気が感じられないのが侘しい。時の変化の過酷を感じ暗澹となる。それでも故郷の光と空気は我が体内と共振し心和む。

 本日は先祖の墓参りをし夕刻帰京する。暫しの帰省の時は我が心身に新たな活気を吹き込む。戻れば求職活動が始まる。喝を入れて余生を全うしよう。

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