« 戦争の記憶 | トップページ | シャコンヌ »

2013年8月22日 (木)

オリバー・ストーン監督の米国批判

 アカショウビンがオリバー・ストーンの作品を観たのは「プラトーン」というベトナム戦争の体験を映像化した映画だ。ベトナム戦争は中学から高校、大学まで反戦運動と関連して関心を持ち続けてきた。その関心の中で観た映画だ。その当時に勤めていた会社の映画好きの新人たちに「あれはマスタベーション映画だ」と悪し様に一蹴した。彼らは良い作品だと思ったのだろう。そのような批判を聞くとは思いもしなかっただろう。しかし、当時の米国や日本の〝知識人〟たちの論説、言説を読み聞きしてきたなかでアカショウビンの感想は今でも撤回する理由はない。あの最初の作品を若い人たちの多くは見ていないだろう。しかし一人の映画作家としてオリバー・ストーンは日本のヒロシマ、ナガサキ、オキナワを訪れ先の大戦は終わっていない、とコメントした。それは人は成熟し新たな視角を獲得する生き物である、ということの一例である。

 10回シリーズの最終回でオリバー・ストーンはオバマまで含めて米国の世界支配を批判している。その言や好し、である。この番組はネット時代に中東や中国、中南米、アフリカ諸国まで伝わるだろう。そこで新たな議論が吹き上がる筈だ。それは日本も同じである。歴史の真実とそれぞれの個人が向き合わなければならない。オリバー・ストーンが米国に戻り、どのような処遇を受けるか凡その見当はつく。しかし〝民主主義〟の国で言論は自由である。その点についてはオリバー監督と同様に9・11の時に米国に報復する資格はないとして自国を徹底批判した言語学者のチョムスキー氏も米国での言論の自由は健全だと語っていた。われわれも今後の世界最大の軍事大国の行く末を注視しよう。娑婆を生きる楽しみは、そこにも見い出せることを言祝ぎたい。

|

« 戦争の記憶 | トップページ | シャコンヌ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/58038615

この記事へのトラックバック一覧です: オリバー・ストーン監督の米国批判:

« 戦争の記憶 | トップページ | シャコンヌ »