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2013年8月26日 (月)

シャコンヌ

 今朝のテレビでギル・シャハムという演奏家がバッハを演奏している。最後はシャコンヌだ。先日は堀込ゆず子の演奏も聴いた。アカショウビンは若い頃にヨーゼフ・シゲティの演奏を聴いて震えた。大学浪人をしていた頃だ。中野の3畳の下宿だった。受験勉強をしながら夜中に粗末なオーディオ装置で聴いた。晩年の老骨の演奏は後に聴いた高評のシェリングやミルシテインなどの名人の名演と比べると決して洗練されているとはいえない。しかし、その演奏には魂が刻まれていると聴いた。それが将来の自分に不安を抱えていたアカショウビンに何事かの活路というか光を放ち生きる力とでもいうものを照らしてくれたのである。あれから40余年が経過した。定年前に無職になり浪人時代と同じ境遇である。若い演奏家のバッハはシゲティの深さには及ばない。しかしバッハの音楽の深みは、それを超えて何事かを伝える。病にも罹り老いの兆候を実感すれば十分生きたとも諦観する。しかし余生を生きるうえでバッハの作品を聴くことは或る力を与えてくれるように感知する。これは錯覚なのか、あるいは妄想なのか。夏を過ぎ秋の気配も列島を蔽うことだろう。もう少し娑婆を生きる楽しみはそれほど多くはない。しかしバッハを聴くことは、そのひとつであることを若い演奏家の音を聴きながら確信した。

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コメント

やはりシゲティを聴かないとねぇ!(笑)復刻CDで買いたいとは思って居るんだけど…ハイフェッツ!(笑)の盤が酷かったので未だ無い。新しめ?の前橋も妙な残響が有って…。エネスコ盤でも聴き直してみようかな?これも音は良く無いけど。

投稿: snokey | 2013年8月26日 (月) 午後 07時15分

snokeyさん コメントありがとうございます。ハイフェッツは私も酷い録音だと思いました。友人はシェリングのソニー盤を推薦していました。私も10年くらい前でしょうか、秋葉原の石丸電器で見かけたのですが購入はしませんでした。アマゾンで探してみようと思いますが、私はシゲティがあれば十分です。できれば同郷の久保陽子さんの録音は聴いてみたいですね。

投稿: アカショウビン | 2013年8月26日 (月) 午後 09時10分

そうそう、シェリングはグラモフォン盤をミルシティンは57年のライブが有りました。ただ久しく聴いて無いので、どんな演奏だったか…(笑)あとシゲティもパルティータ1番のSP録音のLP復刻が有りました。シゲティの全曲を探してみようかな?正規盤で大丈夫かな、なかに復刻が下手なレコード会社も有るので。

投稿: snokey | 2013年8月30日 (金) 午後 02時39分

 snokeyさん

 コメントありがとうございます。
 
 >正規盤で大丈夫かな、なかに復刻が下手なレコード会社も有るので。

 ★そうですね。私の所有しているCDはキングレコードから1987年に発売されたKICC16/17という国内盤です。

投稿: アカショウビン | 2013年8月31日 (土) 午後 05時25分

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