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2013年4月19日 (金)

Nへ

 先日、久しぶりに君の家へ電話したら、お兄さんの声で君が亡くなっていたことを知った。無念だ。お兄さんの声は錯乱しておられるように聞いた。「Kは死んじゃったー、Kは死んじゃったー」と繰り返すだけで、こちらが「いつですか」と二度繰り返し聞いても同じ返事で電話を切られた。同窓生の幹事役のO君に連絡したら彼は君の死を知っていた。何ともそっけない返事だった。共通の友人であるMに電話すると彼もお母さんからの年賀状で知っていたらしい。

 Nよ。ラテン系の俳優のようにエキゾティックないい男だった君が交通事故で顔が歪み片目は失明状態で足も骨折。瀕死の状態になった時にアカショウビンと何人かの同窓生は見舞いに行ったのだった。お父さんが親戚だと紹介して集中治療室に迎え入れてくれた。ベッドに横たわる君の姿は悲惨で驚愕し事故の酷さを示していた。それが渾身のリハビリで、なんとか歩けるようになった。我々は君の回復を喜びMや同窓の連中との飲み会に君を誘うと歩行も不自由な君は嬉しそうにやって来た。皆で昔話に話が弾んだことを思い出す。われわれは片目が見えなくなった君の奇跡的な回復を喜んだのだった。今は亡き恩師のK先生の還暦祝いにも不自由な身体で参加してくれたよな。こうして書いていると、高校以来の何度かの飲み会で会ったことが走馬灯の如く想い出されるよ。

 あの世があり人は生まれ変わるものなのか知らない。しかし此の娑婆での不可思議な縁はアカショウビンの脳裏に刻まれている。最後に会ったのはK先生のお悔やみの日だったな。その以前にT君が故郷の博多に帰る前に、新宿の飲み屋で、もう一人のN君と4人だけの送別会も写真を見ながら思い出しているよ。飲み屋からカラオケに流れ、君が大好きだという、ビートルズの「ゲット・バック」を声張り上げて歌う姿と声が甦る。今、こうして遅ればせながら別れを告げる。あの世があるなら再会し、飲み明かそう。そしてまた君の「ゲット・バック」で盛り上がろうぜ。再見、N!

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