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2013年4月 1日 (月)

巫女の如き歌い手

 今朝の衛星放送で白井光子さん(以下、敬称は略させて頂く)の昨年のリサイタルを放送している。これは昨年たしか放送されたものかもしれない。見たようにも思うからだ。内容は1920年代から1970年代までの日本歌曲を歌いこんだものだ。ピアノ伴奏のハルトムート・ヘルの伴奏もきっちりしていて白井は自由に自在に美しい日本語で歌いあげるのが素晴らしい。幾つかの作品では元の詩が複雑な言葉で綴られたものが曲と上手く噛み合わないものもある。しかし日本語が明確に聞こえてくる作品は佳作となる。それはピアノの伴奏にもいえる。ヘルの伴奏は堅固なドイツ音楽の筋金入り。それに歳を重ね、まるで巫女のような風情を醸しだすような白井の声が自由に自在に歌い上げる。アカショウビンには奄美の唄者、朝崎郁恵の声が歌壷とでもいうように発される巫女の如きものなのだが西洋古典音楽に基礎をおく白井とヘルの演奏の間にも日本語を介してなかなか深い歌壷のような源を少し感得した。朝の貴重な時間を戴いた事を言祝ぎたい。

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