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2013年3月27日 (水)

朝の悦楽

 朝の衛星放送のクラシック番組で諏訪内晶子さん(以下、敬称は略させて頂く)がブラームスとメンデルスゾーンのピアノ三重奏を演奏しているのを聴いている。久しぶりに眼にする諏訪内の姿と演奏を言祝ぎたい。

 数年前に会社を辞めてぶらぶらしていた頃に諏訪内の演奏会のリハーサルが無料で横浜で行われる事を知りルンルン気分で足を運んだ。曲目はベートーヴェンの三重協奏曲。アカショウビンの大好きな曲である。特に三楽章の転調のところは何度聞いても厭きない。日々の仕事に倦み疲れた時に通退勤の電車の中でフリッチャイ盤を録音してたまに楽しんでいる。

 その時のオーケストラは売り出し中のパーヴォ・ヤルヴィ指揮するドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン。実はこのオーケストラを生で聴きたかったこともある。退職して時間をもてあましているなか、これ幸いと出かけた。オーケストラはリハーサルが面白いのである。それは若い頃にフルトヴェングラーやワルターのものをレコードやFM放送で経験した。それを生で楽しめるということは此の世の悦楽というものである。

 テレビではチャイコフスキー・コンクールで優勝した少女時代の頃からすっかり成熟した女性に変貌し演奏に集中している姿が素晴らしい。誠に名手たちが音楽に全身全霊で集中している姿というのは眼福である。それを眼にする時間とは何とありがたいものであろう。そこでは時が何とも豊かに熟している。日々の仕事に倦み疲れる日々は時に癒される。娑婆を生きる喜怒哀楽の間に、それは何と貴重な時であることか。

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