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2013年1月 3日 (木)

映画三昧

 大晦日は高倉健特集を観ながら過ごした。昨年は八代亜紀(以下、敬称は略させて頂く)が東京・ブルーノートでライブを歌いアンコールで「舟歌」を歌ったという。ネットや新聞で、それを知り、改めてレンタルDVDで「駅STATION」(降旗康男監督)を観直した。マキノ雅弘の「日本侠客伝」も。大晦日の「駅~」は最後のシーンからだったが、他に幾つかの作品を観ながら朝まで過ごした。「居酒屋兆治」の大原麗子が哀れだった。死に立ち会った、かつての恋人の健さんが葬儀を終えたあと、店の仕事に戻り、歯を食いしばり絞りだして発する「元気出して行こうぜ」の一言が身に沁みた。

 本日は新作「あなたへ」を劇場で観てきた。「居酒屋~」で酔った友人の伊丹十三に抵抗もせず殴られ続けた健さんが最後に伊丹の暴言に怒り腹を殴り入院させる。警察沙汰になり、事情聴取にあたった警察官が、高校野球の期待の投手だった健さんに、この拳を、そのように使ってはいけないよ、だって、あなたは私たちの希望の星だったのだから、と説く。その健さんの拳が80歳を越えた「あなたへ」でクローズアップにされる。それは老いの苛酷を表している。それをキャメラは苛酷に捉える。改めて稀代の俳優の現在を垣間見た。

 田中裕子との夫婦役は「ホタル」以来だ。田中の歌も初めて聞いた。それだけでも新作を観て好かった。生の哀歓は斯くの如し。時に日常の仕事に倦み疲れる。しかし気合を入れ直し新しい年に臨みたい。

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