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2012年5月 2日 (水)

弦楽四重奏の現在

 朝のテレビの音楽番組でヤナーチェクの音楽と久しぶりに出会った。演奏者は若い男女4人のパヴェル・ハース弦楽四重奏団。若者たちが音楽に集中している姿が何とも清々しい。カルテットの名称はヤナーチェクの弟子で44歳という若さでナチスにアウシュヴィッツのガス室で殺された音楽家という。その名前を自分たちの楽団の名称に使ったところには強いメッセージを看取する。番組ではヤナーチェクの作品の後にハースの弦楽四重奏第3番を演奏していた。ベートーヴェン以降、20世紀に弦楽四重奏作品がどのように創作され若い音楽家たちに演奏されているのかを目の当たりにできたことは幸いである。互いに瞬視を交わしながら新たな音を紡ぎだし奏していく姿は、日常から非日常を創りだす喜びに満ちているとも言える。その集中を再生とはいえ音と映像で共有できる経験は貴重だ。

 この四重奏団の名称は現代史にも深く関与している。それはまた別な話のようであるけれども、演奏する若い演奏家たちの日常と出自にとっては別な話ではないようにも推察される。それはさておいても聴くべきは演奏される作品と演奏者たちの音楽と姿である。アカショウビンには、それほど馴染みがあるわけではない。いずれCDでヤナーチェク、ハースの作品に集中しアカショウビンの最近の弛緩した日常に喝を入れよう。

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