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2011年9月 4日 (日)

科学技術とは?

 ハイデガーは1963年8月18日に〝日本の友に〟と題して小島威彦氏が書簡で問うた3つの問いに答えている。①「世界のヨーロッパ化」とは何を言うのか②「人間喪失」という言葉は何を意味しているのか。③「人間の本来性に達する道」はどこにあるのか。『技術論』(1962 年 理想社 昭和40年 小島威彦 アルムブルスター共訳)所収。

 先日、友人のN君から「君は原発推進派なのか廃止派なのか」と訊ねられた。それには簡単には答えられないと伝えた。N君はフクシマ以後に、そんな曖昧な答はおかしい、と詰った。とりあえず、原発に関しては、既に先の大戦中にヒロシマ、ナガサキに落とされた二発の原爆、ビキニ環礁の水爆実験で被災した第五福竜丸の三つで日本国と日本人(そこには在日韓国人はじめ外国人も含まれる)は酷烈な経験をしている。その時点で原子力という新たな科学技術に対する急所と思われる論説は戦後にハイデガーが独特な説明で明晰に述べている。先のブログで書いた「思索の事柄へ」(1969年)を読んだ感想を書く前にハイデガーの主張するところの核心がそこに現れているので、N君には一読を奨めたい。

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