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2011年4月27日 (水)

声とは何か?

 昨日、帰宅の電車の中でCDから録音した朝崎郁恵さんの島唄を久しぶりに聴いた。それは西洋古典音楽やジャズとは異なる子供の頃に馴染んだアカショウビンの無意識と精神に刷り込まれ格納された神秘的とも思われるものだ。それは己の日常の陳腐さを恫喝するように響いた。朝崎さんの声は以前にも書いたけれども人間という生き物が発する何か原初の呻き声の如きものである。なべて此の世は響きと怒りである。また歎きと沈黙でもある。流言蜚語でもある。朝崎さんの声は絞りだされた声だ。そこには奄美という風土と歴史と現在と人々の集約された魂のようなものが宿っている。声と協奏する近代楽器は醜悪でさえある。それは洗練されているが保田與重郎が忌避した近代が音となって現れたものとも聴こえた。

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