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2010年5月28日 (金)

裁判の結果

先日の毎日新聞に加藤一二三・九段(元名人)が「猫裁判」の控訴を断念した記事が掲載されていた。「判決文を熟読すると、私の取ってきた行動を認めてくれている」とのコメントがあり、それを考慮し控訴を断念。204万円という賠償金を支払うことになったようだ。204万円という賠償金がどのように計算されたのか知りたいものだが、それはさておく。氏の著作に世話になった一将棋ファンと敬虔なクリスチャン棋士加藤氏に関心をもつ者としては残念な結果となってしまった。

新聞やネットで知り得た情報は上記と下記の通りである。

先日、福岡で行われた名人戦第4局で福岡出身の加藤氏が立ち会いを務めた。その折に米長邦雄将棋連盟会長は棋界の名人経験者が裁判で起訴されるという事態を憂慮し懇談の機会を持ったと思われる。米長会長はブログに「猫について詳しくなった」と素っ気なく記し、加藤氏の「神と将棋と猫」についての熱弁を聞いたことを明かしている。

敬虔なクリスチャンである加藤氏の「神と将棋と猫」論は興味深い。それを控訴で展開されることを期待したが残念だ。恐らく米長会長や御家族、周囲の説得に折れた結果と推測する。

この裁判は記事では、十数年前に最初は親を亡くした子猫に加藤氏が餌をやったことで他の猫が餌を求めて集まり増えて糞尿などが周辺住民に迷惑をかけたことが発端となっている。個別の遣り取りはあったようだが終に裁判に到った。加藤氏は一期であるが当時最強を誇った中原誠名人を激闘の末に破り将棋界最高峰の名人位を獲得した人である。将棋に対する求道心は棋士のなかでも際立つ存在だ。アカショウビンは30数年の間の氏の言動には格別の関心を抱き専門紙、雑誌、専門書で読み、噂話なども耳にしている。それだけに一般紙の紙面に登場した裁判の帰趨は他人事では済まなく関心を持った次第である。

猫をはじめ犬やペットとしての他の動物と人間の関係はそれほど単純な問題ではない。その点が裁判を通して明らかになれば単なる裁判が新たな論点を天下に示す機会ともなったと思う。その点は別の機会に考察していくようにしたい。

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