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2010年5月15日 (土)

沖縄返還から38年

 沖縄が米国から返還されて38年目。返還という政治交渉の裏には密約も絡んでいる事実が徐々に明かされている。アカショウビンの故郷奄美が返還されたのは56年前のクリスマスだ。米国のクリスマス・プレゼントという粋な計らいを奄美では提灯行列で祝ったと父と母は話していた。

 現在の沖縄の沸騰は一応の収束をみるだろうが未だ戦後は終わっていないということだ。沖縄の苦しみを日本国民は殆どが他人事だ。不況から抜け出せなくとも家庭だけは維持できる貯えはあるのだ。60年安保から70年までが高度成長期を経て日本という国が安定期に惰眠を貪りながらも国民が政治とも誠実に渡り合った短い期間であったと日本史には記されるだろう。

 晩年の頑迷固陋は功績を汚したが佐藤栄作は沖縄返還に政治生命を賭けた。それは現在のどの政治家たちよりも高く評価されなければならない。

 戦争の後遺症は簡単に消えるものではない。惰眠に耽り続けるツケは常についてまわる昨今だ。38年という期間は生まれた子供が成長し親たちも落ち着いて物事を考えられる時期だ。そこで平均的な日本人が沖縄の熱気に協調する動きを見せないことは沖縄への戦後日本人の立ち位置を示して余りある。日本政府が気骨を示すなら米国に沖縄から駐留米軍の即時撤退を要求することだ。しかしそれは無理だろう。恐らく密約ならずとも日米で妥協案は遣り取りされている筈だからだ。

 

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