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2010年1月18日 (月)

新年の贈り物

 昨年来、大阪に転居し、それを気遣って都内在住の友人から、昨年から何度かアカショウビンの好きな音楽家や関心のある共通の話題のテレビ番組をDVDに録画したものを送って頂いている。ありがたいことに年が明けて幾つか届いた。ところが、実はアカショウビンのオーディオ装置に接続してある機械では再生ができない(笑)。パソコンでは見られるのだが音楽関連のDVDはやはりオーディオを通して観聴きしたい。そこで貧窮生活の中から格安の製品を急遽購入しやっと観られた。娑婆を生きる楽しみはカネ次第でもあるのである(笑)。

 そのDVDはアカショウビンが敬愛する小澤征爾氏が音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場を案内する3部構成の番組である。今朝あいかわらずの早起きで昨夜は送られたDVDの中からPPM(ピーター・ポール&マリー)のシドニー・コンサートを楽しみながら床に就き今朝は小澤さんの番組を楽しんだというわけだ。

 先日のブログでも藤原新也さんの「黄泉の犬」(文春文庫)から引用させて頂いたけれども、テレビという機械というか装置が来日したチベット僧にとってマンダラの如きものという驚きは、こうしてDVDを観ているとナルホドそうかもしれないと思うのである。

 第1部では2005年11月に演奏されたベートーヴェンの「フィデリオ」の第2幕のガラコンサート(オペラを舞台で演技するのではなく、ソリストは普段の姿で、オーケストラは通常のオーケストラ・ピットでなく舞台で演奏する形式)である。そのあとは氏が2003年から始めたという子供達へのモーツァルトの最後のオペラを1時間に集約した「魔笛」を楽しむ子供達の姿だ。モーツァルトの天才は老若男女が楽しめる作品である。それを小澤さんはウィーンに残して今年、国立歌劇場の音楽監督を引退する。

 そのあとは「フィガロの結婚」を介してのオペラ入門篇という構成だ。それは実に楽しくも至福の映像と語りだ。先日はガンに罹患したことも公表され、闘病で今年は静養されるという。心から再起を期待したい。氏のお歳を経ても若い頃の才気と闊達な語りを楽しませて頂いたことは新年の眼と耳の功徳ともいうべき経験であった。心から小澤征爾という稀有の日本人指揮者と音楽家のご壮健を言祝ぎたい。

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