« 「赤とんぼ」を歌う吉本隆明 | トップページ | 今宵は曇天 »

2009年7月 3日 (金)

成熟するピアニスト

 金曜日の昼にNHKでポルトガルのピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュ(昔はピリスという表記だったが)が若いピアニスト達に指導する番組をたまに見ているけれども本日もチャンネルを変えながら見ていると演奏する姿に思わず魅入らされた。あの若き頃の少年のような短髪のピアニストも今や円熟の境地だ。専門的な指導内容はわからなくとも紡ぎだす音に耳を澄ませば奥深い音が癒しとも挑発ともなってこちらの精神を刺激する。若き頃のモーツァルトのピアノ・ソナタ全集は以後もアカショウビンの愛聴盤である。最近の録音盤は未聴だけれども吉田秀和氏の詳細な批評は先日専門誌で通読した。

 若いピアニストへの評言を聞いていてピレシュの志向する音楽がどのようなものなのかの一端も垣間見る思いだ。最近は落語や古い映画ビデオばかり楽しんでいるアカショウビンだが音楽CDにも耳を澄まさなければ心身によくないと反省する。

|

« 「赤とんぼ」を歌う吉本隆明 | トップページ | 今宵は曇天 »

コメント

マリア・ピレシュは好きなピアニストです。NHKの放送で『クロイツェル・ソナタ』を演奏しているのを聴いて、こんな素晴らしい女性ピアニストがいたのだ、と驚いたのを覚えています。
確かに、彼女はスーパーレッスン(だったと思います)で、若手の指導をしているのをやはりETVで見ましたが、彼女の人間性の素晴らしさが良く分かりました。あの小さなからだで、なぜあのように輪郭のはっきりした大きな音楽が紡ぎだされるのだろう、と不思議に思いました。

投稿: アヨアン・イゴカー | 2009年7月 3日 (金) 午後 11時09分

アヨアン・イゴカーさん、コメントありがとうございます。
 
 >NHKの放送で『クロイツェル・ソナタ』を演奏しているのを聴いて、こんな素晴らしい女性ピアニストがいたのだ、と驚いたのを覚えています。

 ★私は若い頃のモーツァルトのピアノ・ソナタやコンチェルトをレコードで聴いて好きになったピアニストですが、おっしゃるようにベートーヴェンも素晴らしいですね。少し前の放送では後期のソナタを実に深く見事に演奏しているのに聴き惚れました。
 
 >確かに、彼女はスーパーレッスン(だったと思います)で、若手の指導をしているのをやはりETVで見ましたが、彼女の人間性の素晴らしさが良く分かりました。あの小さなからだで、なぜあのように輪郭のはっきりした大きな音楽が紡ぎだされるのだろう、と不思議に思いました。

 ★まったく同感です。顔や声、立ち居ふるまいを見ていますと実に見事に歳を重ねていることを実感します。

投稿: アカショウビン | 2009年7月 3日 (金) 午後 11時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/45524608

この記事へのトラックバック一覧です: 成熟するピアニスト:

« 「赤とんぼ」を歌う吉本隆明 | トップページ | 今宵は曇天 »