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2008年11月30日 (日)

眼と耳の快楽

 日曜日の楽しみは、朝の「題名のない音楽会」、NHKの「日曜美術館」、将棋、囲碁、それにたまに「笑点」、「篤姫」、「N響アワー」である。

 ところが本日は「題名のない~」を見たあと「第34回将棋の日」の特番を泣く泣く諦めて池袋へ。11月23日から新文芸座で上映されている「マキノ雅弘 生誕百年記念上映会」を観に。本日は「次郎長三国志 次郎長売出す」(1952年)と「次郎長三国志 次郎長初旅」(1953年)。先日はマキノ雅彦監督によるリメイク版が上映されたばかり。それを観る前にオリジナルを見ておこうという算段。本日は午後2時15分より映画評論家の山根貞男氏とブックデザイナーで映画評論もされている鈴木一誌氏のトークショーも見聞できてお得。マキノ雅弘は「次郎長三国志~」を3年間で9本撮っている。残りを観るのが楽しみだ。

 その前に2日続けて池袋に日参。26 日(水)の「江戸の悪太郎」(1939年)、「すっ飛び駕(かご)」(1952年)、27日(木)に「ハナ子さん」(1943年)、「いれずみ半太郎」(1963年)の4本を観た。「ハナ子さん」は何と戦時中のミュージカル仕立てである。主演はマキノ夫人の轟 夕起子。その4年前、昭和14年の「江戸の悪太郎」では若かりし嵐 寛寿郎が主演。轟は信州の富裕家の娘役で親の強いる結婚に抵抗して江戸へ逃げ来て少年に変装した彼女が貧乏長屋の芝居に駆り出されぎこちなく踊りながら、そのうち朗々と歌い喝采を浴びる!正に戦後の青春歌謡映画の先駆の作品と思われる。「ハナ子さん」は1960 年代の任侠やくざ映画のマキノ雅弘のイメージからは想像も出来ない洒落たミュージカルである。実にアッケラカンとした国策映画だが欧米のミュージカル映画に対抗しようという意図がアリアリ。マキノ雅弘の才覚面目躍如である。

 トークショーも面白かった。アカショウビンは山根氏の映画批評は信用している。

 夜は「篤姫」を観てから「N響アワー」。大阪で地元ファンに支えられている関西フィルハーモニーのドキュメンタリーとコンサートを楽しんだ。オーケストラは土地の人々の幅広い後援に支えられ育てられていくものだ、ということを実感した。西洋のクラシック音楽も正にそういう環境で継続しているものだと思うからである。本日は誠に眼と耳の快楽に浸った一日であった。

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