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2008年6月19日 (木)

シド・チャリシー追悼

 シド・チャリシーの訃報を知った。86歳のご長寿である。若き頃のミュージカルの素晴らしい踊りを楽しませていただいた者として、この世での縁を心から感謝する。昨年は、新文芸座で未見の「暗黒街の女」(ニコラス・レイ監督、1959年)も観られた。先日はマイ・フェイヴァリット・アクトレス&アクターという思い付きで少し書いたばかりで、彼女もその一人に欠かすことのできない女優だ。フレッド・アステアとの絶品の踊りが堪能できる「絹の靴下」(ルーベン・マムーリアン監督、1957年)のDVDを観ながら追悼しよう。音楽はコール・ポーター、アンドレ・プレヴィン。何度観ても飽きない作品だ。

 昨日の「休暇」のあとで、エンターテインメント・ミュージカルを観るのは後ろめたさがなくもない。しかしアカショウビンは米国製傑作ミュージカルを賛嘆する映画ファンでもある。

 これもまた娑婆に棲む苦しみと哀しみと楽しさなのだ。アステアという稀代の天才との華麗なダンスを楽しませていただき心からご冥福をお祈りする。

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コメント

シド・チャリシーとは、これまたとても懐かしい名前です。
母に連れられて、リアルタイムで観ています。
フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリー。粋で楽しい軽快なステップのダンスに今で言うソフィステケイトされた大人の雰囲気を感じてで、ストーリーは分かりませんでしたが子供ながらに大いに楽しんでいました。
まだまだ日本は貧しい時代でしたが、輝くような華麗なアメリカを感じていました。
それ以来観ていません。忘れていた名前(女優)です。
86歳とは、結構まだ若かったのだなーと思います。
これは定かではありませんが、確か彼女の足に高額の保険を掛けて話題を振りまいたということがあったように記憶します。
やっと、DVDが観れるようになったことですので、探してみます。この年になっても、母の思い出とダブって、チョッピリ悲しくなりますが。(母よりももう4つも長生きしているのですから。)
生きていてくれたら、前の時と同じように一緒に映画を観れるのにと思います。
今度は私が母の手を引いて、映画の説明をします。

投稿: ワコウ | 2008年6月21日 (土) 午後 03時16分

 ワコウさん、コメントありがとうございます。

 >まだまだ日本は貧しい時代でしたが、輝くような華麗なアメリカを感じていました。

 ★同感ですね。あの頃のアメリカという国は、交戦して負けはしたものの、敗戦の貧しさから立ち直る過程での敗戦国の追い抜くべき目標でした。50年代のミュージカルは良くも悪くもアメリカという国家の姿を現わしていると思います。
 時移り、モノ余りと言われるほど物質的には豊かになった日本で、イビツな現象が多発しています。それは今の時代に限ったことではないでしょうが、「時代と国家の病理」を痛感します。

 >やっと、DVDが観れるようになったことですので、探してみます。

 ★「絹の靴下」の私が購入したDVDは40分の特典映像も付いています。高齢のチャリシーの作品へのコメント(約10分)、それに2本の短編「Paree,Paree」(約21分)、「The Poet and Peasant Ouverture」(約9分)。

 アステアとのデュエットや仲間達とのダンスの素晴らしさは何度観ても飽きません。

投稿: アカショウビン | 2008年6月22日 (日) 午後 04時53分

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