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2007年5月 9日 (水)

映画と読書三昧の日々

 失業中のアカショウビンは求職活動もせねばならないが見つかるまでは好きなことをすると決めてかかっている。先の書き込みへのスタボロさんのコメントに感謝。お言葉に従い一昨日は読書、昨日はテレビとレンタルDVD三昧だ。

 本は読み止しの数冊をとっかえひっかえ。辞めた会社の吉本ばななファンの後輩(女性だが)が読んで下さい、と貸してくれた「吉本隆明の食を語る」を返却するため一気読み。あの頑健そうな吉本さんも今や車椅子生活と聞く。それにしても、氏がそれほど食い意地張った人とは初めて知った(笑)。しかし、そこは吉本隆明。フランス料理のインタビュアーにフランス料理など旨いと思ったことは一度もないと盾突き、ご自身の食の履歴を語る。そこで母親の手料理を第一とするのに同感。その頑固ぶりは往年の迫力を失っていない。歩けず、書けぬなら、現在を喋り尽くし晩年を生きる、というのが氏の覚悟だろう。アカショウビンは高校時代から今に至るまで間歇的に著作とは長い付き合いだ。先に読んだ「引きこもれ」も面白かったがそれと重複しているのが死についてのフーコー、サルトルの考えへの共感。これは先のブログでアカショウビンも引用した。氏が生涯を振り返り一目置いたフーコーの思想は近く再考しよう。

 DVDで映画は吉村公三郎監督の「大阪物語」とニキータ・ミハルコフ監督の「機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲」を観た。ミハルコフの1977年のこの作品は評判通り。チェーホフ好きの監督がロシア貴族の生活を面白く描いている。作品で用いられているドニゼッティの「愛の妙薬」の Una furtiva lagrima (人知れぬ涙) の効果が素晴らしい。同監督の作品は「黒い瞳」(1987)や「太陽に灼かれて」(1994)を当時の新作として観て力量は実感している。「機械仕掛け~」はなかなか映画館で観る機会がなくDVDでやっと観ることが出来た次第。 

 「大阪物語」は吉村公三郎監督の1957年作。原作は溝口健二が西鶴の「日本永代蔵」「世間胸算用」「萬の文反古」を基に書いたものらしい。溝口が急逝したため吉村監督が依田義賢の脚本で撮ったということのようだ。食い詰めた百姓から両替商として成り上がる男を中村鴈治郎が好演。その妻に浪花千栄子、娘を香川京子が演じている。香川と好きあう手代に市川雷蔵、別の大店の女主人に三益愛子、その放蕩息子に勝 新太郎。他に遊女役で中村玉緒も出演している。吉村演出には賛否各論あるようだが、ここのところ新藤兼人や成瀬巳喜男など古い邦画をレンタルDVDで見ているアカショウビンには、なかなか面白かった。

 

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