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2006年3月17日 (金)

辺見氏のこと

 辺見 庸氏が9・11以来書き連ねた文章にアカショウビンは殆ど同意し、たまたま縁のあった別の作家のホームページの掲示板でも多少過激に自説を主張した。その掲示板は引きこもりで苦しんでいる若い人たちの書き込みもあり大人たちとの交流が興味深かった。しかし9・11以降の過激な大人たちの応酬に若い人たちが呆れたのか萎縮したのか、掲示板は大人たちの罵りあいの様相を呈し荒れてしまい突然閉鎖した。そこは今も閉鎖されたままである。かように、ブログの登場でいったい幾つあるのか知れぬホームページで喧しく人々の呟き、怒り、呼びかけが電波空間を飛び交うなかで辺見氏は米国に対して自分は敵である、と自説を出版し、返す刀で自国のていたらくを告発した。その辺見氏の言説にアカショウビンは激しく同意したのである。

 その氏が2004年春、新潟で脳出血で倒れたという報を読み、2005年には大腸ガンも発見され手術されたとの報を読んだ。その後の経過を知りたかったが、ここへきて氏の現状をネットで知った。脳出血で右半身に麻痺が残っているにも関わらず意気軒昂である様子を読み、アカショウビンは心から氏の回復を祷り、臨死からこの世に立ち戻った氏の熱い文章に接したいと願う。

 辺見氏の姿勢は、あえていえば保田與重郎が大東亜の理想に賛同し近代の否定という一点で一歩も退かなかった潔さに通ずる。まぁ、辺見氏には迷惑なたとえかもしれないが。しかしながら還暦を過ぎ、ますます筆法の痛烈さを持続されんことをアカショウビンは心より祈る。

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