« 恕し(続き) | トップページ | 楽しみな映画 »

2006年1月20日 (金)

歌姫(3)

 ビルギット・ニルソンが先月25日に亡くなったという報をアカショウビンは遅まきながら今、CDの通販のホームページで知った。ニルソンは、世界的な、これは欧米のクラシック業界という注釈をいちおう付けて言うのだが偉大な歌手として列挙されるうちの上位に必ずやランクされる存在だ。

 アカショウビンにとって本物の歌い手とは、昨年11月16日の「洗練と土俗(古型)」で朝崎郁恵さんの声に触発されて述べたように、歌う意志というより本能というか肉体的というか、とにかく声に出して歌う、あるいは謡う、詠う、唄う、と表現することが、その「人」が生きる根幹となっているような存在である。ひいては、お金を出しても聴いてみたいという衝動に駆り立てる存在。それは或る場合、我が国で言えば美空ひばりのような国民歌手ともなるのである。

 ニルソンはワーグナー歌手である。ゲオルグ・ショルティという、クラッシクの通にはあまり高く評価されることの少ない指揮者が録音したワーグナーの「ニーベルングの指輪」はショルティ嫌いをも唸らせた名盤として未だに評価されている。ニルソンはそこに参加したことで後年の赫々たるキャリアを歩み始めた。その「指輪」のリメイクLD(!)で見られるニルソンの姿は、素朴で愛らしい笑顔が少女のように魅力的な歌い手という印象だ。1918年生まれというからご長寿だ。大往生だったと思いたい。遅まきながら心からご冥福をお祈りする。

 こんどの休日はニルソンを偲びアカショウビンもLDとDVDで、その姿を目にしようと思うのである。

|

« 恕し(続き) | トップページ | 楽しみな映画 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/8243110

この記事へのトラックバック一覧です: 歌姫(3):

« 恕し(続き) | トップページ | 楽しみな映画 »