« リヒテル | トップページ | 自力と他力 »

2005年9月13日 (火)

映画「憂國」

 三島由紀夫が監督した映画「憂國」のネガが見つかったことは最近の新聞で読んだ。きょうの毎日新聞夕刊には米本浩二氏の署名入りで詳細が記事になっている。

 そこで米本氏は三島が自作を次のように解説していた(「製作意図及び経過」)と書いている。

  「自然のなかにおける人間の植物的運命の、昂揚と破滅と再生の呪術的な祭式に似たもの」を目指した、と。

 「自然のなかにおける人間の植物的運命」と書くところに目が止まる。三島の人間観、世界観が何となくわかるような気がしないではない。モノクロ28分の映像はどんなであろう。興味はある。

 台詞はなく簡素な能舞台で演じられ音楽はワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」という。レコードを使ったのなら多分三島が好きだったろうフルトヴェングラーの盤ではないか、などと好奇心はムラムラ湧く。

 アカショウビンは昭和44年、鹿児島市の天文館の立て看板で映画のポスターを観た記憶がある。映画は観なかったが三島由紀夫の名は「潮騒」や「金閣寺」くらいで知っていた。看板の脇で勝共連合の若者がマイクでアジっていたのではなかったか。あの時代は今とあまりにも違い大学や高校でも政治と思想、それに文学が熱く昂揚していたな。

|

« リヒテル | トップページ | 自力と他力 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111335/5932327

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「憂國」:

« リヒテル | トップページ | 自力と他力 »