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2005年7月29日 (金)

消極的な腐敗物

竹中 労の「琉球共和国 汝、花を武器とせよ」は、その破れかぶれとも見える生き様と独特の文体が「竹中節」というものだが、彼が生きた時代の空気が伝わってくるのも確かだ。「ルンペン・プロレタリア階級、旧社会の最下層から出てくる消極的なこの腐敗物は、プロレタリア革命によって時に運動に投げこまれることはあっても、その全生活状態から見れば反動の策謀に利用される危険が多い」という共産党宣言の文言に彼がこだわるのは私も共感する。 

それにしても、その文章を読みながら朝のテレビの女性アナウンサーの姿形を見ていると、何と小奇麗で日本人離れした格好か、と改めて思うのだ。竹中のペンで活写される人や風景と、そういったテレビの一場面から直感する現在の私達の存在する「今」の隔たりは大きい。

 もちろん、それを否定する立場もある。隔たっているのは時間だけで中身は殆ど同じようなものだ、というように。

香港の水上生活者達の生活は今も竹中が訪れた頃とさほど変わってはいないだろう。山谷も然りと思われる。しかしテレビに映る映像は、あの頃とは確実に変わっているだろう。しかし、それを進化というのか、進歩というのか、はたまた洗練、というのか。

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コメント

数日前にブログを始めたばかりで勉強中です。これからも参考にさせて頂きます!頑張って下さいね。

投稿: sayaka | 2005年8月11日 (木) 午前 03時55分

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